
泌尿器科
泌尿器科診療案内
当科では副腎腫瘍、腎・腎盂尿管悪性腫瘍に対する腹腔鏡手術や、膀胱癌に対する狭帯域光観察(NBI)を用いた経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)、
尿路結石症、前立腺肥大症に対するレーザーを用いたエンドウロロジー手術を積極的に行っております。
特に使用しているレーザー装置は、MOSES機能搭載の120W高出力ホルミウム・ヤグレーザー「ルミナス パルス 120H」で、
尿路結石症や前立腺肥大症の治療において有用な医療機器です。
また、新規に膀胱内圧測定器(Aquarius LT)を導入し、
前立腺肥大症や尿道狭窄症などの下部尿路閉塞、脊柱管狭窄症や脊椎椎間板ヘルニア、
脳卒中後の神経因性膀胱が疑われる患者様の正確な膀胱機能評価を行い、適切な治療が行えるよう努めております。
また、指定難病のハンナ型間質性膀胱炎に対する膀胱水圧拡張術やジメチルスルフォキシド(ジムソ®)膀胱内注入療法も行っております。
■当院で行っている主な診療・手術
- 副腎腫瘍(腹腔鏡手術/開腹手術)
- 腎悪性腫瘍(腹腔鏡手術/開腹手術)
- 腎盂・尿管腫瘍(腹腔鏡手術/開腹手術)
- 膀胱腫瘍(経尿道的膀胱腫瘍切除術:TURBT)
- 尿路結石症(経尿道的腎盂・尿管砕石術:f-URS/FANS・経皮的腎砕石術:PCNL)
- 前立腺肥大症(ホルミウムレーザー前立腺核出術:HoLEP、
経尿道的バイポーラ前立腺核出術:TUEB、経尿道的水蒸気治療:WAVE治療) - 間質性膀胱炎(膀胱水圧拡張術・DMSO(ジムソ®)膀胱内注入療法
他に尿路感染症や尿膜管遺残切除術(腹腔鏡手術)、後腹膜腫瘍切除術、その他の腎・泌尿生殖器疾患の開腹・開創手術等、
泌尿器科一般外科を行っております。
泌尿器科常勤2名、非常勤医5名の診療体制ですが、今後も患者様に寄り添い、
より低侵襲で治療効果の高い診療を行っていきたいと考えております。
尿路結石症や排尿障害などでお困りの患者様がおられましたら遠慮なくご相談ください。
尿路結石センター(2F 手術室)
上部尿路結石に対しては経尿道的腎・尿管砕石術(URS/f-URS)を行っております。
結石を引きつける効果のあるMOSES機能を用いた腎・尿管砕石術では結石の移動が少ないため、
効率よく安全に結石を破砕することができます。
さらに、腎結石に対しては持続灌流装置(ENDOMAT®SELECT)および吸引機能付き尿管アクセスシース(FANS)
を用いて腎盂内圧の急激な上昇を抑えつつ、軟性腎盂尿管鏡下(f-URS)に砕石片を吸引しながら行う
FANS・f-URSを施行しております。これにより、適切な腎盂内圧の維持と良好な視野で、
効率の良い砕石手術が可能となっており、手術時間の短縮と術後の腎盂腎炎のリスクを低下させることができます。
また、大きな腎結石に対しては経皮的腎砕石術(PCNL)を行います。




前立腺センター(2F 手術室)
前立腺肥大症に対しては低侵襲手術として普及しつつあるホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)
や経尿道的バイポーラ前立腺核出術(TUEB)と、さらに低侵襲のRezum®(レジューム)システムを
用いた水蒸気治療(WAVE治療)を行っております。いずれも原則的に全身麻酔下に行います。
●HoLEP・TUEB
HoLEPやTUEBは従来から行われてきた経尿道的前立腺切除術(TURP)にくらべ術中出血が少なく、
200ℊを超える大きな前立腺肥大症に対しても適応があり、再発率も低い手術です。
また、TURPは術後の出血(血尿)も多いため入院期間が7~10日と長いですが、HoLEPやTUEBは5日前後と短いです。



*HoLEPの入院期間は5日前後です。

*TUEBの入院期間は5日前後です。
●WAVE
WAVEは新しい治療法で、Rezum®という機器を用いて経尿道的に水蒸気の出る特殊な針を刺入し、
前立腺を小さくする治療です。この手術は手術時間が5分~15分程度と短く、出血が少ないため、
75歳以上の高齢者・超高齢者や合併症のある患者さんに適した治療法です。
入院期間も3~4日程度と短いです。
ただし、治療後一時的に尿道がむくみ、一過性の排尿障害がみられるため、術後に2~4週間ほど尿道カテーテルを留置いたします。

*WAVEの入院期間は3~4日前後です。
排尿障害支援センター(1F リハビリ室前)
排尿障害のある患者様の病態を正確に診断するために、専用の検査室で尿流測定や残尿測定を行います。 さらに高度の排尿障害を認める場合、尿路の閉塞の程度や低活動膀胱の有無、 神経障害からくる神経因性膀胱などの鑑別診断のために尿流動態検査を行います。 これにより前立腺肥大症や尿道狭窄症などの下部尿路閉塞による排尿障害や、糖尿病性末梢神経障害による神経因性膀胱、 脳卒中・脊髄疾患からの神経因性膀胱の診断が可能になります。 これにより、適切な治療、手術適応の正確な判断ができるため、高い治療効果が期待できます。

